
投稿日:2026年10月2日
レッスンの質を上げる方法。ストレッチ、パワー、バランスで声を変える
レッスンの質は、声で変わります。
ストレッチには、ストレッチの声。パワーには、パワーの声。バランスには、バランスの声。
この3つを使い分けることです。
「触る位置が合っていれば、伝わる」でしょうか
「正しい位置に触れて、正しい言葉を言えば、伝わるはず。」
そう考えている方は、多いと思います。
でも、それだけでは、お客さまは乗ってきません。
触る位置が合っていても、
声のトーンが合っていないと、集中が切れてしまうのです。
マットは、マシンより難しい
マットピラティスは、マシンより難しいと言われます。
理由は、負荷のかけ方が決まっていないからです。
マシンは、分かりやすいのです。
このエクササイズはパワー。これはストレッチ。これはバランス。
マットには、それがありません。
どんな強さで、どう働きかけるか。
先生が決めることになります。
そして、マットでは、
先生のタクタイル(手で触れて導くこと)で、負荷を乗せていきます。
人の身体に触れる仕事です。
触れることに慣れるのは、大切なことです。
3つの声
キューイング(声かけ)には、3つの声があります。
| 声 | どんなとき | 声の出し方 |
|---|---|---|
| ストレッチの声 | 伸ばしてほしいとき | ゆっくり、やわらかく |
| パワーの声 | 力を出してほしいとき | 数を数えるように、力強く |
| バランスの声 | 保ってほしいとき | 短く区切って、止める |
たとえば、骨盤を後ろに傾けて、背骨を順番に持ち上げていく動き。
ウォームアップで行うなら、ストレッチの声です。
「骨盤を後傾して、上がってください。はい、下ろします。」
パワーにするなら、こうなります。
「背骨を順番に上げます。1、2、3。そう。吐きながら、ダウン。」
バランスなら、こうです。
「上がります。ダウン。ホールド。アップ。」
同じ動きでも、声を変えると、別のエクササイズになります。
同じエクササイズでも、人によって違う
ここが大切なところです。
「このエクササイズは、ストレッチです。」
そう決めてしまわないでください。
身体をひねるエクササイズを、思い浮かべてください。
ある方にとっては、気持ちよく伸びるストレッチです。
別の方は、脚が重くて、お腹がきつくて、
「うーっ」と声が出ています。
その方にとっては、もうパワーのエクササイズになっています。
お客さまと、同じ温度で
お客さまが、「うーっ」と力を出しているとき。
そこで、やわらかく「ナイス」と言うと、どうなるでしょうか。
「え。私のこの頑張りは、何だったの。」
温度差が生まれます。
ここは、温度差を感じさせてはいけないところです。
力を出しているなら、
「そう。ここ押して。そう、そう。はい、ここで止めます。」
と、一緒に乗っていく。
お客さまが感じている感情と、同じ感情で声をかける。
そうすると、集中が続きます。
先生が決めてよい
頭と胸を持ち上げるエクササイズで、考えてみます。
お腹の強化として見るのか。
背中側のストレッチとして見るのか。
それは、先生が決めてかまいません。
「上に上げて、ゆっくり下ろします。」
これは、ストレッチの声です。
「あと1センチ上げて。ここで止める。」
これは、パワーの声です。
曲げるエクササイズは、強化か、ストレッチです。バランスはありません。
目の前のお客さまにとって、
いま、ストレッチなのか。パワーなのか。バランスなのか。
それを見て、声を選びます。
まとめ
- キューイングには、ストレッチ、パワー、バランスの3つの声があります
- 同じエクササイズでも、お客さまによって、どの声が合うかは変わります
- お客さまが感じている感情と、同じ温度で声をかけます
あなたの「ナイス」は、
お客さまの温度に合っているでしょうか。
よくあるご質問
Q. レッスンの質を上げるには、何から始めればよいですか。
声の使い分けから始めることをおすすめします。ストレッチ、パワー、バランスで、声の出し方を変える練習をします。
Q. マットピラティスは、なぜ難しいのですか。
負荷のかけ方が決まっていないからです。マシンはエクササイズごとに目的が分かりやすいのですが、マットは先生が強さと働きかけ方を決める必要があります。
Q. 同じエクササイズなのに、声を変えるのはなぜですか。
同じエクササイズでも、ある方にはストレッチになり、別の方にはパワーになるからです。お客さまが感じていることに、声を合わせます。
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この話を動画で見る
声の違いは、動画で聞くと分かりやすいです。
書いた人
関口智弘(MOHI)
MOHI Pilates Founder。ピラティス指導歴20年。
2012年に MOHI Pilates を創業し、これまでに300人以上のインストラクターを育成。
代表プロフィール
養成コースについて
声の使い分けは、実際に見て、聞いて、練習すると身につきます。
